今日も明日もラーメン食って映画を見る

贅沢は言わないから毎日映画を見たい。あとラーメン食いたい

1/18までHuluで劇場版HiGH&LOWが無料視聴できたので

観てみた。

 

HiGH&LOW、通称ハイロー。

EXILEの人たちがいっぱい出てくる程度の知識しかなかったが面白いという話は前々から聞いていた所に正月休み&無料視聴の機会を得、これ幸いにと観てみることに。

ちなみにEXILEAKIRAとTAKAHIRO、あとは『ZIP!』火曜パーソナリティーでお馴染みの山下健二郎(※)くらいしか知らない。

(※山下健二郎は『三代目 J SOUL BROTHERS』のメンバーです)

 

さてハイローだが、まずTVドラマがシーズン2まであって、そのあとに劇場版が続く。

TVドラマは1話30分程度と尺は短いのだが全20話もある。

うーん、観たいのは劇場版なんだが…劇場版から観たら意味不明かなぁやっぱり。でも全20話は長いなぁ…と悩んだ挙句、まぁ何とかなるだろうと劇場版一作目『HiGH&LOW THE MOVIE』から観る事にした。

 

■HiGH&LOW THE MOVIE

まず最初に立木文彦による「良く分かるHiGH&LOW人物・組織説明」が開始される。

これは有難い。

ふむ、5つのグループの対立に伝説のチームか…登場人物も情報量も多いな…

ここで若干不安になるも、説明後に突然襲われるどこかの商店街。そして現れるバイクに乗った不良っぽい集団。

おっ、いいぞ。これぞ何となく聞きかじっていたハイローの世界だ。

…と、興味を持った所で場面は謎の世紀末風な街に切り替わる。

 

朽ちた工場跡のような街にボロボロの服を着た住人達。

なんだ?ハイローって現代が舞台じゃないのか?

もしかして近未来設定なのか??

 

何とかならなかった。

ダメだ。いきなりついていけない。

残念ながら冒頭の立木文彦の説明だけでは映画に入っていくことが出来なかった。

 

やはりショートカットしては作品を充分楽しむことなどできないんだなぁ。

僕は素直にTVシリーズから観ていくことにするのであった。

『イントゥ・ザ・スカイ』感想。高所恐怖症!でも映画館で観る価値がある

試写会で鑑賞。

高所恐怖症なので、気球で空高く昇っていく映画などおそらく試写会でもなければ観なかっただろう。
実際、高い所が苦手な人間にはいや…ちょっ…というシーンもあるし。
己の顔が歪むのを何度か感じたし。いやマジで。
しかしそれでも「観て良かった!」と思える素晴らしい作品だった。

『気球で未来を変えたふたり』のタイトル通り、気球によって常識を覆し未来を変えた気象学者ジェームズと女性操縦士アメリアの挑戦が描かれる。
異なる性格の2人が反発しながらも困難を乗り越え、天空を目指し高く高く昇る。
シンプルで誰にでも分かりやすい物語である。

個人的に素晴らしいと感じたのはテンポの良さ。
状況説明など細かい事は置いておいて、一気に空への冒険が始まる。
まさに数分で高度1000mを超える気球のようなスピード感。この展開の速さは好み。
もちろん速いだけじゃなく、彼らの出会いや目的、過去などは物語の途中で明かされるからご安心。

次第に心を通わせる2人だが、嵐や寒さ、低酸素による思考・運動能力の低下など様々な危機が襲ってくる。
その都度、とんでもない行動を取るハメになるのだが…いやキツい。
こんなの「やらなければ死ぬ」という状況でもなければとても出来やしない。
圧倒的緊張感と臨場感にハラハラである。

■結論
ひたすら青くて美しい空、そして、リアルな高さの描写と大音響。
Amazonプライムでも鑑賞可能な本作だが映画館の大スクリーンで観てこその作品だと思った次第。
フライヤーに書かれたコピー「劇場体感型アドベンチャー」に偽りなし。

『ヒックとドラゴン』感想。視点を変える心地よさ

ドリームワークス・アニメーション製作の3DCGアニメ『ヒックとドラゴン』。
今まで全く触れる機会がなかったのだが、先日TV放送を視聴したら…なんだこれ。めちゃくちゃ面白いぞ。


舞台はバイキングの一族が住んでいるバーク島。
この村はドラゴン退治が評価の全て。
貧弱な少年ヒックは功名心と手先の器用さを持つが実績が伴わず軽い扱いを受けていた。

ある日、ヒックはナイト・フューリーという強敵ドラゴンを捕獲し倒す機会を得る。
自分を認めさせる最大のチャンスだったが、ヒックは負傷したナイト・フューリーを殺す事は出来なかった。
それどころか食事を与え、飛べるように手助けをし、仲良くなっていくのだ。


ヒックとドラゴン』の魅力はバイキングというムラ社会に異なる視点を持たせた事にあると思う。
人間とドラゴンは敵同士であり、殺し合うのが当たり前という価値観の中でヒックは共存を選び、代々続くバイキングとしての生き方=親の望む通りに育たなくても良いのだと示した。

この点が最も爽快であり面白い!と感じる要素だった。

 

まぁ色々面倒くさい事を考えなくても期待を裏切らない超王道展開の物語とすごく可愛らしいドラゴンや雄大な飛行シーンなどを観ているだけで充分楽しいんだけどね。

『ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』感想。やはり食わず嫌いは良くない

ドラえもんの映画は『のび太と鉄人兵団』が一番好きだ。

北極で手に入れた謎の巨大ロボットパーツ。
鏡面世界を作り、そこで自在に巨大ロボットを操縦。
巨大ロボットを追ってきた謎の美少女。
侵略者『鉄人兵団』が地球を襲来。
街への被害を回避するため敵を鏡面世界へ誘いこむアイデア
たった4人で圧倒的多数の敵兵団と戦う緊張感に、戦力差を補う工夫。


全くの別世界ではなく日常の延長にありそうな、それでいてやはり特殊な鏡面世界で敵ロボット軍団とのバトルという展開が熱い。
そんな『旧』が好きなので『新』は何となく避けていたのだが、観てみたらやはりと言うか…めっちゃくちゃ面白かった。


以下、新旧の比較


■ここが良かった

・リルルが可愛い

単に好みの問題だが『旧』に比べるとリルルが圧倒的に可愛い。


・新たなキャラクター「ピッポ

ピッポの登場というよりはジュドを仲間にする方法についてとなる。

『旧』では巨大ロボット・ザンダクロスの頭脳であるジュドを"改造"する事で強制的に仲間にした。地球の危機に悠長な事は言っていられないが、仲間となったジュドは同胞である鉄人兵団と戦う事になるのだから見方によっては結構エグい。

『新』ではジュドに新たなキャラクター「ピッポ」を設定。改造による強制ではなく、のび太との交流や友情で仲間になった点が非常に良かった。

 

・思いやりの心

鉄人兵団の先祖のロボットに人を思いやる心をインプットする事で、しずかちゃんとリルルは未来を変えた。

『旧』は単にプログラムを入力しただけだが、『新』はリルルの心の象徴である星というアイテム使った事で機械的な作業感が軽減したように思う。


■ここは残念

・ミクロス…お前…

『旧』では活躍したんだけどね。


・最終決戦の描写が弱い

この戦力差で正面から激突するのはどういう判断?

 

・「あなたは今、天使になっているわ」のセリフカット

名台詞なのに、何故このセリフをカットしたのか…。


・挿入歌「わたしが不思議」が無い

まぁこれは仕方がないのだが、この歌めっちゃくちゃ好きだった。

 

・リルル消滅時、しずかちゃんが絶叫し悲しみを爆発させるシーンがなくなった

これも無くした理由が分からない。『旧』と比較してだが、しずかちゃんとリルルの関係が薄まった印象。

 


■ここはモヤモヤする

・「メカトピアも地球のような…天国のような世界に…」というリルルの言葉

人の良い所にだけ触れたリルルは「人間の住む地球は天国のような世界なんだ」と思ったわけで、生まれ変わって地球に来た彼女はどう感じたのだろう。何も知らずにいた方が幸せだったのではと考えてしまう。

 


新旧を見比べてみるとそれぞれに良い点、残念な点、モヤモヤする点もあるが
全体としては『新・のび太と鉄人兵団』は素晴らしすぎるリメイク作品だと思った。
やはり食わず嫌いは良くない。
他の新ドラも観てみようと思った次第。


 

 

『ラーメン食いてぇ!』感想。シンプルな塩ラーメンが映す、食=生のシンプルさ。

「人って何でこんなにラーメンに惹かれるんだろうなぁ」
劇中の言葉に頷かずにはいられない。

 

感情をストレートに表したタイトルに共感が持てる本作、原作はwebマンガだそうで。

機会があれば是非そちらも拝見してみたい所。



映画はヨレヨレのオッサンが木の棒を杖に広大な自然の中を歩くシーンから始まる。
続いて、今にも屋上から飛び降りそうなおじいちゃんに、手首にガラスの破片を当てる女子高生。

 

死を覚悟した者、人生に絶望した者、愛する人を亡くした者…。

ん?観る映画を間違えたか?

大丈夫、これはちゃんとラーメンのお話。
しかも冒頭で登場した「もうダメだ」と思った人達がラーメンによって再び生きる力を得るアツアツの物語なのである。


その後、自殺未遂をした女子高生(中村ゆりか)は祖父(石橋蓮司)のラーメン店『清蘭』を継ぐ決意をする。
地味になりそうな修行シーンも石橋蓮司のラーメン語りと多様で華やかな中村ゆりかの私服姿で全く退屈しない。
さらには葵わかなの美味しそうな食事シーンに、食欲を刺激する塩ラーメン。
この画面の圧に耐えられるか!?


ヨレヨレのオッサンが叫ぶ。
「清蘭のラーメン食いてえ!」と。

 


■結論

死の淵に瀕してラーメンへの執着で生への気力を取り戻すとはラーメン好きとして大いに理解できると共に、残念ながら自分はそんな一杯に出会えていないのでとても羨ましく思ってしまった。

 


※映画『ラーメン食いてぇ!』の公式サイトでは中村ゆりか葵わかなよりも長い片桐仁のコメントが記載されているが、「荷物が届かない!」「酸素が薄い!」「共演の山羊がオオカミに食べられる!」などの撮影裏話が楽しめるので是非。